陸上(長距離)選手のトレーニングとTRXトレーニング
専門学校時代にお世話になった講師のご縁で、陸上選手のトレーニングを行いました。
体のメンテナンスで骨格を正常に戻した事により、長年染み付いた走りのフォームとのバランスが取れず、トップスピードで走る事が出来なくなったそうです。
私は「走る」動作が一番難しいと考えています。
何故なら、シンプルが故に誤魔化しが利かないので、極めれば極めるほど難しくなると思います。
全く同じ動作を最初から最後まで繰り返せる事が、速さに繋がるのではないでしょうか。
話しを聞くと「スピードを上げると右臀部に疲労が溜まり走れない」とのことで、ジョグはしているがもう何ヶ月もスピードを上げて長距離を走っていないそうです。
チェックをして見えた改善点
・腰背部の柔軟性
・胸椎の柔軟性
・右臀部の柔軟性
・股関節の詰まり
・中臀筋の筋力不足
・体軸の不安定感
胸椎の回旋や、スクワット動作などで左右差を確認してもらいました。
フロントスクワットで足首、膝、股関節の連動性を見ました。
???
自分の感覚と実際はズレていて、動作がバラバラになっていました。
連動するように動画などを見せながら擦り合わせ。
サイドランジでも股関節を使う感覚や中臀筋への刺激、左右差を感じてもらいトレーニング。
この二つの動作で左股関節の動きがあまり良くなかったので、ある方法で詰まり感を取り除いて再チャレンジ。
「あっ、さっきと全然違います!スムーズに動きます!」と笑顔(^^)
?スプリンタースタートでは片脚でのバランスが取れず、特に左臀筋の筋力不足が見られました。
TRXトレーニング後は横の動きをやりながら、止める動作を徹底的に。
止める動作を入れることで、体軸の安定化を図りました。
最初は左脚を軸にした際にフラつきが多く見られましたが、徐々に安定していきました。
最後に軽くジョグをしてもらい、今までの感覚との違いを感じてもらうと「前より体がスムーズに動きます!」の言葉。
保護者の方からも「走ってる姿が以前より良くなりました」と言って頂けました。
短い時間でしたが、その中で出来る限りの改善とアドバイスは出来たと思います。
視る目は大事ですし、養わないといけませんね!