試さず、知らない事に物を言うほど愚かなことはない
大会期間中の出来事。
選手A:二回戦の試合中に肉離れをし途中交代し歩くのも辛そう。
「一週間でプレーできる状態に戻す」と告げ、毎日ケアとリハビリを開始。
木曜日~Jog開始
金曜日~部分練習復帰
土曜日~完全復帰
日曜日~途中出場
状態は問題ありませんでしたが、翌週の連戦も考え途中出場となりました。
その後、再発することもなく練習もし三連戦もフル出場しました。
選手B:言う事を聞かずに大会前に肉離れ再発。
以前も肉離れをしていましたが、言う事を聞かず復帰をし大事な時期に再発。
プロ選手なら話は別ですが、高校生、育成年代なので言う事を聞かない選手に対して私から無理矢理、指示をする事はありません。
アドバイスはしますが、そこから先、どうするかは選手次第です。
この選手は先輩の助言も聞かずプレーを続け、とうとう練習不可の状態に。
さすがに、このままではヤバいと感じ取ったのか、自分である「整骨院」へ行ったそうです。
悪化しないようにKT TAPEだけは貼ってあげていたのですが、この整骨院で言われたそうです。
以下、会話です。
整骨院「これ何?」
選手「KT TAPEです」
整骨院「誰に貼ってもらったの?」
選手「トレーナーです」
整骨院「もしかして大学生?」
選手「いや、社会人です」
整骨院「ふ~ん。こんなの貼っても意味ないと思うけどね」と言って鼻で笑われたそうです。
この話を選手から聞いて、知らない物に対して自分自身で試すこともせず「意味がない」と決めつけた事に対して久々に頭にきました(笑)
選手の股関節の部分にはスパイラルテープが貼ってありました。
治療内容を聞くと電気と超音波をしてもらったそうです。
「このテープ貼ったら脚曲がるようになるから」と言われたそうですが、
選手曰く、「全然変わらなかったです」と…
スパイラルテープを否定するわけではありません。
なぜ、存在も知らず試すこともしていない、KT TAPEが意味のないものと言えるのでしょう?
っという事で「言う事を聞かずに再発させてるんだから、謝ってお願いするのが先じゃないの?」と教育的指導(笑)をしてケアをして違いを知ってもらう事に(笑)
ボールを蹴るのも痛かったのが、ケアをして蹴らせると「あれ?痛くない!」っと。
その後、KT TAPEを貼り、再び走ったり蹴ったりさせると「めちゃくちゃ膝が曲がりやすいです」っと言っていました。
選手の口から「マジで無駄なお金を払ってしまった…」と悔しそうにしていました(苦笑)
自主練を始めたので時間制限を設けました。
その後、「今日もケアお願いしても良いですか?」と聞いてくるようになったのでケアを続け痛みもほとんどなくなり、途中出場(元々ベンチ)もしました。
私自身は色々な事を学び、自分自身で試し、考え、提供しています。
知らない事や自分の分野で無い事は否定も肯定もしません。
興味があれば調べ試し、自分の考えや体感した中で判断をします。
トレーニングも同じです。
自分の考えが正しい、だからこのやり方は意味がないという凝り固まった先入観は弊害を生みます。
そして、知らない事を否定したり語るほど愚かなことはないと感じます。